岡山市のアトリエZ(カフェZ)で開催中の安達知江さんのガラス展に行ってきました。
湯郷温泉で開催されていたガラスのクリスマスにて
毎回素敵な作品を披露してくださっていた安達さん。
今や東京から大阪まで幅広く発表の場を広げ、工芸に携わる者なら一度は憧れる
松本クラフトフェアにも出店される人気作家となられています。
実は工房は湯郷からそう遠くない赤磐市の北部という事もあり、
季譜の里スタッフも親近感を感じる安達さん。
今回はその展示の様子を少しご紹介させていただきます。
パート・ド・ヴェールという型を使ってガラスを整形する技法で制作される安達さん。
その作品にはどこかで長い時を過ごした様な佇まいが纏われています。
作品自体も物語を感じさせるものが多く、一つ一つが展示演出で組み合わされる事により、
見る人それぞれの頭の中に想像の世界が膨らみます。
会場ではその物語性がさらに強調される様な演出も。
展示台に大きく引き伸ばされた原稿用紙が敷かれていました。
その空白を埋めるのは具体的な文字ではなく、
作品と見る者の間に生まれた言葉にならない物語なのでは?
眺めていてそんな印象を受けました。
吹きガラスで制作されたランプ作品もありました。
下部を削って磨りガラスにし、ぼんやりとした空気感を漂わせているのも
安達さんらしい作風だと感じます。
真下から見上げれば、その印象はガラリと変わります。
それはまるで突如目の前に現れた月明かり。
ランプ内に入れられた乾燥植物と磨りガラス、それを照らす灯りが創り上げた不思議な世界です。
人気のブローチなど、小さくて可愛らしい作品もたくさん並んでいます。
まるで宝石の原石を思わせる佇まいです。
会場となるカフェZさんはランチとスイーツも絶品!の素敵なお店です。
展示は今月末まで。是非、足をお運びください。
【安達知江 硝子展〜記憶の断片小説】
2017年4月19日(水)〜4月30日(日)
AM11:00〜PM7:00 最終日はPM6:00まで
在廊:4/29(土)、30(日)…終日
それ以外の平日…1:00〜
月明かりランプ:3点
硝子オブジェやブローチ:約150点、食器:約20点 など